佐倉朱里&雪舟薫(幻冬舎リンクスロマンス)
昨日感想を述べた月と茉莉花の続編になります。今回も大牙と月心の二人のやり取りが中心ではありますが、想像以上に周囲の人間たちの描写がハッキリとされており、前作とはまた違った意味で読み応えのある作品です。
今回のメインとなる物語は月心の元服を背景とします。故国である湘ではもちろんその身分のためないがしろにされていた月心の晴れ舞台に、幼い頃からの世話役である老僕も涙を流してまで喜びます。月心も最初は心から有難いと思いつつその話を受けるのですが、大牙のもらした何気ない一言を大きく誤解し、そのため急に元服を取りやめたいと言い出してしまう。これに当然の如く怒った大牙は理由を言えと詰め寄りますが、月心にしては珍しく口を割りません(こんな風に口を割らないという行為自体も以前の月心からすれば驚くほどその心が開放されている証拠ではありますけど)。そんな月心に大牙がとった行動は仕置きという名の下の辛過ぎる快感をその身に刻むという行為でした。これにも始めはなかなか屈しなかった月心ですが、最後は耐え切れず理由を話します。月心が誤解した言葉は裏を返せば大牙を信用していなかったという事を指しており、それを大牙に言われた時月心はようやく自分がどれだけ大牙を傷つける事をしたのか気付き、心底それを悔います。
二人の起こすすれ違いはいつも会話が足りないという事から起こるものではないでしょうか。しかし、こういった事は恋人同士に限らず誰が相手でもありえる事ですので、会話というものの大事さや重要さを読む度に実感できると思います。そして、この作品の中の二人も現実に生きる自分たちのように失敗を悔い、反省し、そしてそれを改善しつつ相手を信頼していくようになるのでしょう。そういった細かいやり取りがきちんと表現されているのでこの作品は本当に読みやすい。読みやすい等と言うと薄っぺらな印象を受けそうだけど、そういう意味ではなく理解度の深さからくる読みやすさという意味です。
大牙と月心の更なる心の寄り添いが深くなり、今回も十分に満足できる一冊に仕上がっていると思います。前作と合わせ、恋愛小説という意味合いならばBL小説好きの方以外にも十分読める一作ではないでしょうか。

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ボーイズラブを読む!(05/10/27)

腐女子の萌え処(05/10/28)
>>おほほさん
こんにちは!!
おほほさん、中華もの好物でいらっしゃるのですね〜。
ふふふ、私も大好きでございます**
>読み返して表紙も頁もよれよれです(笑)。
あ〜ありますね、そういう本。私もいくつかあります。
いっそ買いなおした方がいいんじゃないかってくらいにはヨレてます(笑)
晴天シリーズやF&B、伯爵様シリーズ、おおいぬ荘が特にえらいことになっちゃってます・・・まぁこれからも飽きることなく読み返すでしょうから、心配しても意味はないのでしょうけどね。
>3作目が出てくれることを心から願っておりまする。
と言うか、佐倉朱里先生は現在どうされてるんでしょうね?
新刊どころかそれすら私にはわかりません。
作品もこのシリーズのみしか出版してないようですし・・・。
力量のある方だと思いますので、他者でもどんな作品でも構わないのでそろそろ何か読みたいところです。
HACCAさん、こんにちわ〜!!
好物を発見してさっそくTBさせていただきましたm(__)m
私もこの作品は大好きで、リアルタイムで悶えながら読んでおりました。
単行本も発刊と同時に購入。何度も何度も読み返して表紙も頁もよれよれです(笑)。
王太子という立場上、大牙の嫁取り問題は避けられない流れのようですが、さて。
3作目が出てくれることを心から願っておりまする。