加納邑&みろくことこ(オークラ出版アクア文庫)
2001年1月の同社からノベルスとして出版された作品が文庫化されました。さすがに五年近く前の作品なのでクオリティとしては満足とまでは言い切れませんが、ノベルスの時に未読だったので、この手の設定が大好きな私は結構楽しめました。
イラストのみろくことこ先生は最近雑誌でも見かけるようになりましたね。私は同人の方で初めて知ったのですが(いわずもがな出世ジャンルだったと思われる某三部作ファンタジー映画)、その頃より少しイラストのロリ化が進んでいる気がします・・・ま、そういう作品には合うのかも。そういえばこの方の映画同人誌も一時期オークション等ですごい値段ついていました・・・薄いコピー本で万単位だった記憶が。自分も全作品所持していただけにビックリしたのを憶えています。
雨宮葵(受)は学校からの帰り道に公園でカラスの集団に襲われているコウモリを助ける。しかし人なれした凶暴なカラス相手に劣勢になっていたところを、突然現れた男によって助けられる。コウモリの飼い主でもあるその長身美形な男は名を鬼門(きもん・攻)といい、なんとコウモリを助けた礼と言って突然その場で葵の唇を奪ってしまう。咄嗟に逃げたものの、なんと鬼門は葵の学校の教師として再び姿をあらわし、プロポーズまでし葵を口説き始めた。
ファンタジーなボーイズラブ小説です。何が笑えるかって、鬼門が洋風美形にも関わらずその正体が「地獄の閻魔大王」ってとこですかね。勝手で申し訳ないんですが、鬼門のイメージ(みろくことこ先生のイラストを含め)と閻魔大王って響きが似合わなくてちょっとおかしい(笑)
全編を通して、鬼門が葵をおとすまでの猛攻アタックと人の話を聞かない(と言うか、曲解し自分の都合に合わせる)部分との死闘でストーリーは進みます。それだけでも楽しいは楽しいのですが、もうちょっと地獄関連のエピソードが別にあれば面白かったのになぁと思います。敵という敵が出てくるわけでもなく、葵を溺愛するブラコンの兄しか目立ったキャラは登場しないので、盛り上がりがいまいち欠けました。
シリアスなシーンもほとんどなく、言い合い〜なし崩し〜気が付けば許容のパターンが続くだけだったのも残念。せっかく設定があるのにそれを生かしきれていない感じです。ぶっちゃけて言ってしまうと、この流れなら別に現代モノでもいけそうです。閻魔大王という権力を持った地獄のキャラなのであれば、その辺りをもっと利用してあったら、私は更に楽しめたと思います。
そうそう、ラストはちょっとイロモノ的なシーンが有り(笑)
それまで散々っぱら鬼門に抱かれていた葵ですが、それでも彼はむしろピュアなキャラでした。しかしラストのあれは・・・すごい。それまでは普通にセックスという形だったのですが、鬼門のプロポーズを受け入れた葵は彼の言うまま(まぁそれなりの抵抗はしますが)「地獄の婚約の儀」へチャレンジします。その内容というのが・・・想像すると100%誰もが笑っちゃうと思うんですけど、鬼門の弱点であり性感帯でもある角を葵へ挿入っていうね・・・(笑)本人たちは真面目なんでしょうが、想像するとめちゃくちゃ笑えます。いや〜こんな体位(方法?)は見たことなかったです。角が伸びるわけでも何でもないので、葵の下半身に鬼門の頭があるようなそんな体位・・・色気を感じるどころか笑いを誘われてしまいましたよ!
もちろんコレって笑うところですよね?私の勘違いじゃなければ。でも、加納先生が愛を確かめ合う大真面目なシーンとして書かれていたとすれば、私の感性は謝罪しなければならないのかもしれない・・・とちょっと思いました(笑)

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